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移植後3〜4カ月間の注意点

週1〜2回受診する

退院してから、移植後3〜4カ月までは、原則として自宅で療養し、週1〜2回通院します。この時期は急性拒絶反応が起こりやすく、そのため免疫抑制薬の服用量も多く、肺炎などの感染症が起こりやすい時期です。規則ただしい服薬と規則正しい生活を心がけましょう。また十分な睡眠をとることが大切です。

すぐに医師に連絡が必要な時

次のような場合はできるだけ早く担当医に連絡しましょう。

  • 高熱(38度以上)がでたとき
  • 咳やかぜに似た症状があるとき
  • 息切れ、息苦しさがあるとき
  • 尿量が減少したり、尿が濁ったりするとき
  • 急激に体重が増加したとき
  • 足にむくみがあるとき
  • 血圧が急激に上昇したとき
    (最大血圧160mmHg以上、最小血圧100mmHg以上)
  • 皮膚や口唇、口の中に発疹ができたとき
  • 腎臓のある場所に違和感を感じたとき
  • その他何らかの異常を感じたとき

家庭でのチェックと病院での検査

上記のような症状を早くみつけるため、体温、体重、尿量(回数)、できれば血圧を毎日測りましょう。結果を記録しておき、受診時に医師にみせましょう。

受診時には、血液や尿の検査、血圧、胸のX線、腎臓の超音波などの検査をします。

服薬状況も正直に医師に報告してください。飲み忘れがあると拒絶反応の危険があります。また飲み忘れがあるのに知らせないと、医師は薬の量が足りないと判断して量を増やすかも知れません。それが副作用や感染症につながる危険もあります。

栄養豊富でバランスのとれた食事を

食事は合併症がなければとくに制限はありませんが、食中毒の原因となりうる生ものの摂取は、この時期には控えた方が無難です。栄養豊富なバランスのとれた食事をとってください。水分も自由にとってさしつかえありません。

しかし食べ過ぎから肥満の傾向が出やすく、ステロイドも肥満を助長しますので、食べ過ぎないよう注意が必要です。

高血圧のある人は塩分を控える、高脂血症のある人はカロリーや脂肪分を控える、糖尿病のある人はカロリー制限など、医師から具体的な注意があるはずですから、その指示に従ってください。免疫抑制薬の吸収に影響する恐れがあるため、安易にダイエット食品に頼るのはやめましょう。

家庭での生活

仕事や学校に戻るのは腎機能が安定する維持期まで待ちましょう。この時期は自宅で無理をせずゆったりと療養しましょう。

体力を保つため家の周りの散歩、ラジオ体操などの軽い体操をするのがいいでしょう。軽い家事もさしつかえありません。

激しい運動や重いものを持つのは避けましょう。

車、自転車の運転はさしつかえありません。外出はたとえ近くでも人混みは避けます。外出から帰ったらかならずうがい、手洗いをするよう心がけましょう。

毎食後、適切な歯磨きを心がけましょう。歯磨きによって歯肉の腫れ〔免疫抑制薬(シクロスポリン)の副作用〕を防ぐことができます。歯磨きは維持期も続けることが大切です。

ペット

ペットとくに鳥類は飼わない方がいいでしょう。イヌやネコを手放せない場合はできるだけ屋外で飼いましょう。

動物園へ行くのもしばらくは避けた方がいいでしょう。

※鳥類の中でも特にハトは、その糞にクリプトコッカス(真菌の1種で髄膜炎や肺炎の原因になります)が含まれているため要注意です。

性生活

性生活はとくに制限はありませんが、女性では妊娠、出産は腎臓に負担をかけるため1〜2年経ってからが望ましく、それまでは避妊した方がいいでしょう。薬によっては催奇形性があるため、妊娠の可能性がある場合、妊娠した場合は、医師に相談して薬剤を変更する必要性があります。