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移植手術に関連するもの

移植腎血流不全(いしょくじんけつりゅうふぜん)

長期透析のため血管の石灰化や動脈硬化が強い場合、糖尿病などで血管に病変がある場合など、移植腎の動脈に血栓ができたり、狭窄したりすることがあります。直ちに手術を行い、血栓の除去、血管の拡張を行う必要があります。場合によっては血管の再吻合を行います。

出血(しゅっけつ)

術後、剥離した部位、血管吻合部などから出血することがあります。また移植腎の生検後に出血することもあります。後腹膜血腫を作って移植腎を圧迫すると、移植腎の血流を障害する場合もあります。出血がひどい場合は再度手術を行い止血する必要があります。

急性尿細管壊死(きゅうせいにょうさいかんえし)

摘出後、移植までの間に一時的に腎臓の血流が途絶えますが、これにより移植腎の尿細管が傷害され、一時的に尿が出なくなることがあります。血流さえよければほとんどの場合、1〜2週間で回復します。

尿管狭窄(にょうかんきょうさく)

多くは水腎症(すいじんしょう)となり、腎機能が低下し、処置が遅れると腎後性腎不全に至ります。尿管の血流が悪い場合、尿管の近くにたまったリンパ液(リンパ嚢腫)や血液(血腫)による圧迫などで起こりますが、前者の場合は再手術が必要で、後者の場合は細い針を刺してたまった液体を吸い出すと改善することがあります。

膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)

水腎症や尿路感染症の原因となります。再手術が必要です。

尿瘻(にょうろう)

尿管や膀胱との吻合部から尿が漏れることがあります。尿管の血流が悪い場合、膀胱の容量が少ない場合に起こりやすいとされています。膀胱にカテーテルを留置するだけで治る場合と、再手術が必要な場合があります。

移植腎破裂(いしょくじんはれつ)

移植後早期で腎臓が腫れている時期に、移植側の足を激しく曲げたり、圧迫したりすると移植腎が破裂する場合があります。またまれに生検後に起こることもあります。手術で止血できる場合と、移植腎を摘出せざるをえない場合とがあります。