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もっと詳しく知りたい方へ

組織適合性検査

臓器移植では、拒絶反応をできるだけ少なくするため、提供された臓器と移植を受ける人の相性をみる組織適合性検査が行われます。赤血球の血液型(ABO型)、白血球の血液型(HLA型)の適合度や、移植を受ける人の血液中に提供者のリンパ球(Tリンパ球)に対する抗体がないかどうかを調べます。最近は免疫抑制薬の進歩によってリンパ球に対する抗体がない限り、移植が行われることが多くなりました。この他に血液型不適合移植では、血液型抗体(凝集素価)を調べます。これらの検査は血液検査によって事前に調べておきます。

拒絶反応

腎臓が移植されると、遊離した抗原を免疫の見張り役のマクロファージが見つけ、異物の侵入を免疫の司令塔であるヘルパーTリンパ球(TH)に知らせます。その情報を得たヘルパーTリンパ球は、異物を破壊する力を持つ他の細胞障害性Tリンパ球(TC)を動員して移植腎に侵入させ、攻撃させます(急性拒絶反応)。ヘルパーTリンパ球はまたBリンパ球(B)に抗体を作るように促します。抗体は移植腎の血管にとりついてこれを壊します(慢性拒絶反応)。

腎臓移植後の拒絶反応と感染症

腎臓移植の経過は、移植後3〜4ヵ月までの導入期(急性期)と、それ以降の維持期(慢性期)に分けられます。導入期は急性拒絶反応が起こりやすく、大量の免疫抑制薬が投与されます。このため免疫力が低下して肺炎やその他の感染症が起こりやすい時期です。維持期では腎機能も安定し、免疫抑制薬の量も減らすことができます。健康な時とほぼ同じ生活が可能ですが、慢性拒絶反応や薬の毒性、原疾患の再発などに注意が必要です。感染症への注意も依然必要ですが、生活習慣病や成人病への対策も大切で、健康管理に気を配り、検診を受けましょう。